【法文】
学説彙纂第1巻第13章第1法文序項
【法文の典拠】
Corpus Iuris Civilis Vol. I. (ed. 14) Mommsen-Krüger, Digesta, MCMXXII
【inscriptio】
Ulpianus libro singulari de officio quaestoris
ウルピアーヌス(財務官の職務に付て単巻)
【翻訳】
財務官制度の起源頗る悠遠にして蓋し殆んど総ての政務官制度の嚆矢なり。グラツカーヌス・ユーニウスは其の著『諸官の職権に付て』第七巻中に述べて曰くロームルス及びヌマ・ポームピリウスは各既に二人の財務官を有し而して王は之を自己の命に依らず国民の表決に依りて任命したりと。但しロームルス及びヌマの治世に果して既に財務官の存在したりしや否やは疑を容るべしと雖もツルルス・ホスチーリウス王の時代に其の存在したることは確実とす。古人間の通説に拠るも始めて財務官の制度を我国に設けたるはツルルス・ホスチーリウスなりとす。
【注】

【訳者】
春木一郎
【出典】
春木一郎『ユースティーニアーヌス帝学説彙纂プロータ』(有斐閣、1938年)
【備考】