【法文】
学説彙纂第4巻第4章第24法文第2項
【法文の典拠】
Corpus Iuris Civilis Vol. I. (ed. 14) Mommsen-Krüger, Digesta, MCMXXII
【inscriptio】
Paulus libro primo sententiarum
パウルス(法学綱要第一巻)
【翻訳】
吾がスカイヴオラ先生常に曰く、或者が若年者に通有なる思慮未熟の為め「相続又は」相続財産の占有申請を怠り又は「相続を拒絶したる場合に」[1]総ての関係が尚、旧の如きときは其の者の原状回復の申請は必ず聴許せらるべきものとす、然れども若し相続財産が既に売却せられ諸事終了の後に至り交替相続人の努力に依りて取得せられたる金銭を得んとするときは其の申請は却下せらるべきものとす、又此の如き場合に於ては未成年者の相続人の原状回復申請は殆ど許すべきものに非ずと。
【注】
[1]訳註、Gradenwizは原文のvel repudiaverit hereditatem velをinterpolatioと見る(Mommsen-Krüger, Digesta, P.89, N.5, MCMXXII;卑見にてはVel repudiaverit hereditatem vel omiserit bonorum possessionemと読むべきものならん歟
【訳者】
春木一郎
【出典】
春木一郎『ユースティーニアーヌス帝学説彙纂プロータ』有斐閣(1938)
【備考】