【法文】
学説彙纂第46巻第1章第24法文[貸付委任者の死亡と被融資者を相続人の一人とする共同相続
【法文の典拠】
Th.Mommsen, Digesta Iustiniani Augusti vol.2, 2.Aufl., Berlin 1963
【inscriptio】
Marcellus libro singulari responsorum
マルケッルス(解答録単巻書)
【翻訳】
ルキウス・ティティウスは、兄弟のセーイウスのために、セプティキウスを相手方とする加入を欲し、左の手紙をしたためた。「もし私の兄弟があなた[セプティキウス]に頼んだ折は、私の信義と危険において、彼に金銭を与えてください」、と。この手紙の後、セプティキウスはセーイウスに金銭を貸し付けた。次いで、ティティウスは、共同相続人のうち、兄弟たるセーイウスを三分の一の共同相続人として、死亡した。このとき、セプティキウスの債務者セーイウスとの関係では、セーイウスが兄弟ティティウスの相続人となった三分の一の部分につき、[セプティキウスのティティウスに対する委任反対]訴権が混同によって消滅するが、他の共同相続人に対する関係では、全額の訴求をなしうるかが問われた。マルケッルスは、セーイウス以外の共同相続人に対しては、相続分の割合に応じてのみ委任[反対]訴訟を提起しうる、と解答した。
【注】

【訳者】
遠藤歩
【出典】
法学会雑誌(東京都立大)第46巻1号 (2005年9月)
【備考】