【法文】
学説彙纂第46巻第3章第67法文
【法文の典拠】
Th.Mommsen, Digesta Iustiniani Augusti, 2 Bde, Berlin 1868/70
【inscriptio】
Marcellus libro tertio decimo digestorum
マルケッルス
【翻訳】
奴隷を二人諾約した者がスティクスを支払い、その後、同じスティクスの所有権を取得して再び与えた場合、債務者は解放される。金銭の場合にも同様たることは、より一層あるいは殆ど疑いのないところである。というのも、アルフェーヌスの著作でセルウィウスが解答しているように、債務者から小額の金銭を受け取って彼を解放しようと欲する債権者は、幾らかの金銭を受け取り、それを返還し、再び受領することによって当該効果を生じせしめうるからである。例えば、百金の債権者が一〇金を受領して債務者を解放しようとする場合、一〇金の受領・返還を繰り返し、最後[一〇回目]の一〇金を保持することができるからである。ただし、不当にも次のような疑いを差し挟む者もいる。すなわち、返還を意図して受領する者は、債務者を解放するのではなく、免除したのであると。
【注】
【訳者】
遠藤歩
【出典】
法学会雑誌(東京都立大)第45巻1号 (2004年7月)
【備考】